私が書きました

だいたい覚え書きです

Netflixで見る、スタンダップコメディのすすめ

 
今年の9月、"動画配信サービスの黒船"とどこからともなく呼ばれていたNetflixが、ついに日本でサービスを開始した。
 
Huluとの比較レビューは多いので、ここでは記さない。
ただ、1つだけ言いたいことがある。Netflixはサービスを開始したばかりなので、配信作品数が少ないのは当たり前だ。そこをこき下ろした記事を見ると悲しくなる。考えてもみてよ、Huluの日本サービス開始は2011年8月だってよ。
4年後にサービス開始したNetflixにそうやすやすと追いつかれようもんなら、逆にHuluがこき下ろされると思うんだよね。
 
まあそんなことは置いといて。
Netflixにあがっていて、今後ビッグブームになる(かもしれない)スタンダップコメディについて記したい(10/28現在Netflixにある作品は全部見た)。
 
 
スタンダップコメディは、まあ日本で言うところの、漫談である。
(基本的には)マイク一本でステージに上がり、客を笑わせる。
ネタは、風刺が多い。政治、宗教、生死、人種、偏見、差別。
タブーかな?と思っている911同時多発テロや、ボストンマラソンテロ、原爆、幼児虐待だってネタとなる。
コメディアンのスタイルは様々で、ゆっくりしゃべる人もいれば、まくしたてるようにしゃべる人もいる。
1分もないジョークをたくさん話すコメディアンもいるし、その逆で、10分を超えるネタをずっとしゃべる人もいる。
 
 
Netflixのサービスが始まって、まず驚いたのが、スタンダップコメディがいくつも入っていることだった。
ドラマや映画のように、もちろん他局(他サービス)で配信されていないものは、いくぶんか安値で購入して配信(自作ならなおさら)できるんだろうけど、それにしたって日本語の翻訳費用は掛かるだろうに、なんでスタンダップコメディがこんなに。
日本でブームが来るきざしがないのに。
今後も来ないだろう、ブーム。
 
 
何人かピックアップして、それぞれの特徴を簡単に書いていく。
 
アジズ・アンサリ
男性。
まくしたてるしゃべり方。声が高い。
身振り手振りアクションが大きい。両親がインド人のため、インド人を皮肉ったジョークあり。
 
 
ラッセル・ピーターズ
男性。
ふつうくらいのスピードでしゃべる
差別的なネタ、家族ネタあり。アジズと同じく、親がインド人のため、インド人ネタあり。一つのネタは長め。
 
 
ディミトリ・マーティン
男性。
ゆっくり目のしゃべり方
短めのアメリカンジョークをたくさん話す。ギターとハーモニカの演奏をつけたときはひとつのジョークが10秒くらいになることも。
 
 
ジェン・カークラン
女性
ふつうくらいのスピードでしゃべる。
女性からみた男性のジョーク、自分の失敗談、セックスジョーク多し。現在Netflixにあがってる女性スタンダップコメデイで一番面白いと思う。一つのネタは長め。
 
 
アンソニー・ジェセルニック
男性
しゃべるスピードけっこう遅い
テロ、差別などブラックジョーク多い。受け入れられない人は見ちゃダメ。一つのネタは少し短め。
 
 
トレバー・ノア
男性
しゃべるスピードふつう
南ア育ちのため南ア、貧困、黒人ジョーク多数。Netflixにあるトレバー・ノア・ショーは彼の生い立ちから売れるまでのドキュメンタリー風。
完全余談ですが、ジョン・スチュワートのあとのザ・デイリー・ショーの司会の人です。
 
 
クリス・デリーア
男性
まくしたてる系、勢いでしゃべる。
セックスジョーク多い。クスリかなにかでハイなのか?ってくらいテンション高い。一つのネタは長め。
 
 
 
英語を勉強したい人には、ラッセル・ピーターズディミトリ・マーティンを英語字幕にして聞いてほしい。
 
 
スタンダップコメディって、身内ネタ、地元ジョーク、社会風刺が多いので、そのコメディアンの出身地や、ライブやってる場所なんかの文化背景を知っているとより楽しめるので、ぜひ。
知らなくても、知るきっかけになればいいし。
 
 
 
Netflixにあがってるのに紹介されてない人?
説明するほどもなく有名(クリス・タッカー)か、紹介する理由がないか...。

 

 

 

ネットフリックスがやってくる!―週刊東洋経済eビジネス新書No.116

ネットフリックスがやってくる!―週刊東洋経済eビジネス新書No.116