私が書きました

だいたい覚え書きです

紫電改という戦闘機に思う

※特に答えがあるわけではなく、自分のモヤっとしたこのとを書くだけです。

 
つい数週間前、私はニューヨークにてワールドトレードセンターを訪れた。
9/11の同時多発テロで崩壊したWTCの跡地にはモニュメントと博物館がある。ワールドトレードセンター - 9.11メモリアルパーク
博物館内部の展示品は、特別な注記がある場合を除き撮影OKだった。
ただ、なぜだか撮影する気に一切ならなかった。
もちろん周りの見学者の方々は撮影されていたし、だからどうとも思わない。全く。
 
ただ、本当に何故だか解らないのだけれども、広島や長崎の原爆資料館を思い出した。
畏れ多いとかおこがましいとか、無理矢理言葉で表すとなんだかそういう気がして、とにかくカメラやiPhoneを取り出す気になれなかった。
 
 
さて、紫電改である。
紫電改というのは、第二次世界大戦中の日本軍が所有していた戦闘機である。詳しくはとりあえずWikipediaどうぞ。紫電改 - Wikipedia
紫電改の日本に現存する唯一の機体は、我が故郷の愛媛県南宇和郡愛南町南レク馬瀬山公園にて展示されている。
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公園から見下ろせる久良湾の海の底から、この紫電改は引き上げられたのだ。
因みにこの展示館の中は、機体以外は撮影NGであるが、なぜかWTCの時とは違って撮影できた。
なぜだろう。
当たり前だが、軽んじているわけでは全くない。 
 
そんなことを考えて、一つ、気づいたことがある。
紫電改の機体が、ほぼ無傷で展示されているからではないかと。
 
機体以外の他の展示物で戦争の悲惨さは勿論伝わるだろう。
だけど、やはりメインとなる機体自体がほぼ無傷というので、見た瞬間に畏れよりも「うわ、格好いい」と思ったのが正直なところである。
 
 日本の多くの戦争関連の展示は少なからず「戦争の悲惨さ」をどう伝えるか、という感じがあると思うのだが、紫電改展示館にはまあ感じなかった。
様々理由はあるだろう。
当たり前だが紫電改関連の展示がほとんどだし、場所の規模も小さいから展示の内容も限られる。
TシャツとかDVDとかお菓子とか本とか売ってるし、あと館内では食べられないけど館内でアイスクリーム売ってるし(笑)。
 
 
土地柄か季節柄か、紫電改展示館には眼科に見下ろす久良湾と同じ穏やかな風が吹いているようだった。
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戦争資料館が苦手な人(居るかどうか知らないけれど)も、訪れてみるといい。
展望タワーもあるので、是非良く晴れた日に。
 
子供向けに、乗れる紫電改もあるよ。
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紫電改のタカ (1) (中公文庫―コミック版 (Cち1-1))

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